約 4,486,246 件
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/228.html
アサシン・零先生は日本のコミンテッド小説家。2002年10月2日産まれで本名は明かされる事はなかった。ペンネームのアサシン・零を和訳すると始まりの暗殺者という意味になる。なぜそんなペンネームかは不明である。ただし国籍上はアドラステア人であり、彼のオリジナル小説は翻訳ものが多い。 主な作品 鉄道事件簿から 鉄道事件簿は本人が西村 京太郎のファンだったためにたくさん作られた。 嵯峨野観光鉄道爆破事件 西九州新幹線殺人事件 山手線秋葉原駅の殺意 仙石線殺人事件 KTX殺人事件 北陸新幹線殺人事件 山陽新幹線殺人事件 芸備線死の軌跡 木次線殺人事件 呉線毒入り海軍カレー事件 新快速殺人事件 東海道本線殺人事件 JR宝塚線殺人事件 阪急電鉄殺人事件 宗谷本線殺人事件 三江線殺人事件 東方project 東方project近未来の使者 コードギアスシリーズ コードギアス反逆のルルーシュアサシン・零版 コードギアス亡国のアキトアサシン・零版 コードギアス独立のルルーシュ コードギアス黎明のアキト コードギアスルルーシュVSアキト 機動戦士ガンダムシリーズ 機動戦士ガンダムSEED Valkyrie 機動戦士ガンダムSEED Dimagine 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ Twilight Eclipse 機動戦士ガンダム Nightmare オリジナル小説 Stealth Assassin Warg Stealth Assassin Warg Resurrection Stealth Assassin Warg Valentine Blood Stealth Assassin Warg Rebellion Brave Stealth Assassin Warg Liberations アーリウス伝騎士道物語 学習図鑑(年齢対象7歳以上) 日本の新幹線図鑑 昆虫図鑑 魚貝図鑑 動物図鑑 恐竜図鑑 仕事図鑑
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/157.html
【雛鳥のアサシン】 『アラクネだよ』 『アラクネだよ』 『どっちも同じ事同時に喋ったりするけど気にしないでね』 『違う事も言うけどね』 クラス:アサシン マスター:ハサ 真名:アラクネ 性別:女 属性:中立・悪 ステータス:筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運E- 宝具A クラス別スキル:気配遮断B(クモの方だけならA) 固有スキル: 【別行動:A】 上下で共通の自我を持ち感覚を共有しているアサシンだからこそ実行可能なスキル。 離れた場所に居る片方の知り得た情報をもう片方もリアルタイムで知る事が出来る。 別行動中に片方が受けたダメージももう片方に伝わる。 宝具: 【統合せよ我と我(ビー・ザ・ワン)】 元々はアサシンが死にクモに転生したという伝説から生まれた英霊だが、 その伝説を元に創作された話で生まれた怪物のイメージが強過ぎるが故に生まれた宝具。 ヒトとクモが融合し怪物の姿になる事で筋力と耐久のステータスを1段階向上させる。 【解説】 傲慢さ故に女神の怒りを買い、その結果死後蜘蛛にさせられてしまった機織り。 今では己の傲慢さを反省も後悔もしているらしい。 機織りの面と蜘蛛の面を併せ持ち大きな蜘蛛に乗った女の姿をしているが どちらも本体である為どちらを攻撃されても傷付く。 聖杯に願う機会があれば『怪物の方のアラクネを消したい』と願っていた。
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/116.html
【紅軍のアサシン】 『ご指名ありがとうございます♥サロメって言います♥ 踊ることしか能がない女ですがよろしくお願いしますね♥ご主人様♥』 クラス:アサシン マスター:小豆猫 真名:サロメ 性別:女 属性:中立・中庸 ステータス:筋力C 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運A 宝具A クラス別スキル:気配遮断C 固有スキル: 【愛:EX】 ヨハネへの純粋で狂的な愛。 魅了の効果を完全無効にしまた精神攻撃による狂化の影響を受け付けない。 宝具: 【偏愛する血と華の舞(セブン・ヴェール)】 ヨハネの首欲しさに権力者に取り入った舞の再現を行う。 舞が中断されず七枚のヴェールが揃うと対象を拘束し首を捩じ切る。 舞が中断されなくてもヴェールが破壊されれば宝具は無効化される。 【解説】 古代パレスチナに実在した踊り子。 惚れた男にフラれたが諦め切れず偉い人の前で踊り その褒美に惚れた男の斬首を求めその首を貰った。 聖杯への願いは『首から下も貰う』。
https://w.atwiki.jp/moekishi/pages/293.html
[闇散花]アサシン #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 飛行 [闇散花]アサシン 初期値 攻 7000 防 5000 愛情MAX 攻 ? 防 ? 必要P 18→27 成長MAX 6000 スキル1 ルール・オブ・アサシン 効果 誰よりも早く行動するようになり、捨て身効果を発揮する。 アタシは闇に生まれ闇の中で育った…暗殺以外に人と交わる術を知らないの。だからキミを前にした時抱くこの感情が何か分からない…ねぇ、どうしてこんなに苦しくて嬉しいキモチになるの…? バッドエンド -- こいつのレートが物凄く高いのはなぜ? -- 先制できるということが、それだけ重要ってこと。イザナミの霧て組み合わせると・・? -- 「散花」ってえろいよね… -- 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yarahero/pages/69.html
___ /. . . . . . .\ /´ ̄ ̄`ヾ`ヽ. } /. . .  ̄ ̄><´ ̄`ヾ`ヽ、、 __/_二ニイヘ . . `ヽ`ヽ`ヽ. .}. }`ー.、 | i´. . . . . . /. |. . .\,rへr─‐.、j. j. ,. }. }ヽ | | . . . /小ヽ /. . . ./. //∧///く/ く { {_ //{ヽ . //, . . ./. // //|/∧. . `Y^ /ヽ_//ハゞ/////// /ヘV/|/. . . .//. /. . . / /. /⌒Y. /// ; / !. . . 从 /. . . //{こノ/ハ㍉、 ; i |. . . .|.Y ,.. -≠<´//ハ/イ/ `ー\ヽ ,,小. . .| .| / . / . . ∠二二=// .| '. ィシ'|. . . .| 乂. . . / . . /ハ ///l . .| ∧ /!. . . | `ヽ、/ . . /. .//ハ_//! / l. . |、 -ー_、_'´ ヽ´ハ|. . . .| \. . ./ ///// /ヽ∧∨l. . | .\ / ヽ ∨ ∧ \彡<厂'/,V ∧///,\ヽl. . | ー个< /∨∨ ∧____ ヽ////ハ/,∨∧////////l . | . .ハl! `|∧∨\ ∨二二二二二\二二ニニ7 二ニ=∨∧/////////l . | . / il |/∧∨/,\\////////ハ∨////////////∨∧//////////l ト、 . { il |//∧∨/,ハ ∨////////} }'////////////l |///////////∧ヽ\ il |//Ⅵ }///,} }'//////,∨/////////////l |//////////∧ハ ヽ\ il |/// ∧///ノ ノ//////////////┏──────────────────────────────────┓┣──────────────────────────────────┫ 『アサシン』 ♂ 『アサシン』<?> 武<?> 魔<?> 速<?> 知<?> 運<?>┣──────────────────────────────────┫ ダヴァルニア国における<英雄> 花を愛でる、と称しナンパを行なっているらしい ネロと仲の良い人物のようだ┣──────────────────────────────────┛
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/317.html
【破壊のアサシン】 『わたしはカリステーネ。マスター様はお話は好きかな?』 クラス:アサシン マスター:小豆猫 真名:カリステーネ 性別:女 属性:混沌・悪 ステータス:筋力C 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具A クラス別スキル:気配遮断B 固有スキル: 【邪恋:EX】 陥れて苦しむ姿が見たいという欲望を対象への愛慕と勘違いしている為得たスキル。 現界中一度しか使用出来ないが、使用した対象への攻撃で与えるダメージが大幅に上がる。 宝具: 【悲恋よ悲劇よ殉じなさい(ポリウト)】 アサシンの暗躍により引き裂かれた夫婦の処刑を再現するスキル。 飢えて獰猛なライオンを無数に召喚し対象を襲わせる。 対象が固有スキルの効果を受けている場合召喚されるライオンの数が増える。 【解説】 殉教者を描いたオペラに登場する悪女が英霊化した半ば悪霊のような存在。 自分が目を付けた相手とその親友夫妻が絡む三角関係の愛憎劇を面白がり、 更に良くない方向へと導き3人共悲劇的な結末を迎えさせた。 聖杯への願いは『3人を蘇らせもう一度拗らせたい』。
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/1353.html
「貴様…今、なんつった!」 【名前】 ジンギ 【読み方】 じんぎ 【声】 高山みなみ 【登場作品】 特捜戦隊デカレンジャー 【登場話】 Episode.41「トリック・ルーム」 【分類】 アリエナイザー 【出身星】 アサシン星 【罪状】 殺し屋として1000人以上のエイリアンを暗殺した罪 【ジャッジメント】 デリート許可 【モチーフ】 殺し屋 【出身星の由来】 暗殺者(英:assassin) 【名前の由来】 「神技(かみわざ)」の音読み、仁義 【詳細】 サングラスを必要としないとされるアサシン星出身のアリエナイザー。 高額で雇われる暗殺者だが、自意識過剰で高慢な性格を持ち、普段は余裕を持った冷静な口調だが、自身の会得した秘技を侮辱された場合、口調も荒くなり、依頼人さえも容赦なく手に掛けてしまう程に逆上する。 雇い主のマフィアも同様に彼の怒りを買った事で「秘技」で消滅させる。 グリーンを拉致し、他のメンバーと戦うが、レッドからの口頭だけで監禁していたはずのグリーンに「振り回した弁髪で触れた対象を異次元へ送り消滅させる」という秘技の正体を見破られ、劣勢になる(見破られた理由は周囲に存在していた物体も一緒に消え、その範囲が弁髪の届く距離に限定されていたという点から推理されたもの)。 その後、弁髪を破壊されるとアルティメットイビル2で巨大戦に入るが、デカウイングロボのファイナルバスターでアルティメットイビル2ごとデリートされた(その際に狂気じみた笑い声をあげている)。 この回には登場こそしなかったもののアブレラは彼と彼に消されたマフィア、雇い主のマフィアといった3勢力に商品を提供していた。 アサシン星人は言葉を使うよりも感情によって発光する昆虫のような大きな目を発光させてコミュニケーションを取る。 その為にまぶたは退化し、いつしかなくなっていったため、現在のアサシン星人はまばたきをしない。 【余談】 声を演じる高山氏は特撮作品での出演は今作が初となる。
https://w.atwiki.jp/szk0113/pages/25.html
()内はハード、☆がついてるのはクリア済み、ついてないのはアクシデント投げかエミュの場合は進行不可能とか セーブ消えたとか、あと保守実況の時に一回だけとか、△はクリアが無いゲーム 太字はシリーズで何週間か連続で配信したもの 赤字は最近配信したもの あ行 あ アサシンクリード(PS3)☆ アサシンクリードⅡ(PS3)☆ ANUBIS~ZONE OF ENDERS~(PS2)★ アナザーセンチュリーエピソード3 ACE3(PS2)☆ アナザーセンチュリーエピソードR ACER(PS3)☆ アーマードコアV CBT(PS3)△ アルトネリコ(PS2)☆ アルトネリコ3(PS3)☆ う 裏ゼルダの伝説時のオカリナ(GC)★ Wiiでマジックハンド(Wiiware)△ え A列車で行こう5(PS)△ A列車で行こう7(PC)△ A列車で行こうDS(DS)△ ACE COMBAT ZERO(PS2) エルシャダイ(PS3)☆ か行 き キングダムハーツ(PS2)☆ キングダムハーツ2(PS2)☆ く グラディウス(FC)☆ グラディウス2(FC) グラディウス3(SFC) Gran TURismo4(PS2)△ Gran TURismo5Prologue(PS3)△ Gran TURismo5(PS3)△ Gran TURismoPSP(PSP)△ け 毛糸のカービィ(Wii)★ さ行 し シムシティ2000(SFC)△ シムシティ4 ラッシュアワー(PC)△ す ===マリオシリーズ=== スーパーマリオブラザーズ(FC)☆ スーパーマリオワールド(SFC)☆ スーパーマリオUSA(SFC)☆ スーパーマリオブラザーズ2(SFC)☆ スーパーマリオ3(FC/SFC) スーパーマリオ64(NINTENDO64【VC】)☆ スーパーマリオサンシャイン(GAMECUBE)☆ スーパーマリオギャラクシー(Wii)☆ (に行)Newスーパーマリオブラザーズ(NINTENDO DS) NewスーパーマリオブラザーズWii(Wii)★ ====== スーパードンキーコング(SFC【VC】)☆ スーパードンキーコング2(SFC【VC】)☆ スーパードンキーコング3(SFC【VC】)☆ スペランカー(FC) 3Dドットゲームヒーローズ(PS3)☆ せ ゼルダの伝説風のタクト(GC)☆ ゼルダの伝説トワイライトプリンセス(GC)☆ 零~月蝕の仮面~(wii) そ ZONE OF THE ENDERS☆ ソニック2(MD/VC)☆ ソニックと暗黒の騎士(Wii)☆ ソニックワールドアドベンチャーHD版(PS3)☆ た行 た 大乱闘スマッシュブラザーズX(Wii)☆ 太鼓の達人DS(DS)△ ち チャルメラ(PS) て デモンズソウル(PS3) と ドラゴンクエストモンスターズテリーのワンダーランド(GB)☆ な行 に Newスーパーマリオブラザーズ☆ ニンテンドーオールスター大乱闘スマッシュブラザーズDX☆ は行 は バイオハザード5体験版(PS3)☆ PATAPON2(PSP) 初音ミク Project-DIVA-(PSP)△ バンジョーとカズーイの大冒険(Nintendo64) ひ ピクミン2(GAMECUBE) ふ ファイアーエムブレム烈火の剣(GBA)☆ ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡(GC)☆ FAINAL FANTASY XIII(PS3) ほ ===ポケットモンスターシリーズ=== ポケットモンスター赤(GB) ポケットモンスター金(GB/GBC)☆ ポケットモンスター銀(GB/GBC)☆ ポケットモンスターピカチュウ(GB)☆ ポケットモンスタークリスタル(GBC)☆ ポケットモンスターサファイア(GBA)☆ ポケットモンスタールビー(GBA)☆ ポケットモンスターエメラルド(GBA)☆ ポケットモンスターファイアレッド(GBA)☆ ポケットモンスターリーフグリーン(GBA)☆ ポケットモンスターパール(NINTENDO DS)☆ ポケットモンスターダイヤモンド(NINTENDO DS)☆ ポケットモンスタープラチナ(NINTENDO DS)☆ ポケットモンスターハートゴールド(NINTENDO DS)☆ ポケットモンスターホワイト(NINTENDO DS)☆ ポケパークWii~ピカチュウの大冒険(Wii)☆ ポケモンXD(GC)☆ ポケモンスタジアム(64) ポケモンスタジアム2(64) ポケモンスナップ(64【VC】)☆ ポケモンコロシアム(GC)☆ ポケモンスタジアム金銀(64) ポケモンでパネポン(GBC) ポケモンピンボール(GB) ポケモンカードGB(GB)☆ ポケモンピンボールルビー サファイア(GBA)☆ ポケモンバトルレボリューション(Wii)☆ ポケモン不思議のダンジョン赤の救助隊(GBA)☆ ポケモン不思議のダンジョン闇の探検隊(NINTENDO DS) ===星のカービィシリーズ=== 星のカービィスーパーデラックス(SFC)☆ 星のカービィ夢の泉の物語DX(GBA)☆ 星のカービィ鏡の大迷宮(GBA)☆ 星のカービィ64(NINTENDO64)☆ 星のカービィ参上!ドロッチェ団(NINTENDO DS)☆ 星のカービィ2(GB)☆ 星のカービィ3(SFC) 星のカービィ64(VC-64)☆ 星のカービィウルトラスーパーデラックス(DS)★(100㌫クリア) ま行 ま まいにちいっしょ(PS3)△ まいにちいっしょポータブル(PSP)△ MineCraft(PC)△ MOTHER3(GBA) 街へいこうよどうぶつの森(Wii)(文字)△ マリオカート(sFC) マリオカート64(64/VC)☆ マリオカートWii(Wii)△ み みんなのポケモン牧場(Wiiウェア)△ ミッキーのマジカルクエスト(SFC)☆ め メタルギアソリッド3(PS2)☆ メタルギアソリッドポータブルオプス(PSP)☆ METAL GEAR SOLID4(PS3)☆ METAL GEAR PEACE WALKER(PSP) も モンスターハンターポータブル2nd(PSP)☆ モンスターハンターポータブル2ndG(PSP)☆ モンスターハンターポータブル3rd(PSP)☆ モンスターハンターTri(Wii)△ や行 ゆ 勇者のくせになまいきだor2(PSP)☆ よ ===でっていうシリーズ=== ヨッシーアイランド(SFC)☆ ヨッシーストーリー(NINTENDO64【VC】)☆ ら行 龍が如く3(PS3)☆ 龍が如く4(PS3)☆ わ行 わ ワリオランドシェイク(wii)☆
https://w.atwiki.jp/star_grail/pages/61.html
血を吐く。 息が止まる。 心臓が止まる。 血流も止まる。 脳に酸素が与えられず、思考が消える。消えてしまう。 (なぜ……どうして……) 死のカウントダウンが既に1秒を切っているが、それでも頭の中を占めるのはその疑問だった。 一体どうしてこうなったのか。 一体どこで間違えてしまったのか。 いいや、間違いなどなかった。自分は完璧だったはずだ。 となると原因は部下の裏切り────双子の天使の口元に浮かぶいやらしい笑みがその証左。 ならば何故、どんな裏切られをされたのか。 分からないまま、死の闇黒へと落ちていく。 その刹那。 魔法の端末を手放した手が何かを触れた。 しかし何に触れたかも分からず、意識は廃寺の闇と同化して消えていった。 ◆ 目が覚めたら木王早苗は魔法少女『ルーラ』の姿のまま、ビルの屋上に立っていた。 何が起きたのか分からない。 ここが天国……なんてくだらない幻想に浸るルーラではない。しかし、自分は確実に脱落したはずだ。 一体何が起きているのか。 もしや敗者復活戦か。 いいや、土地の魔力が足りないから魔法少女を減らすという前提のデスゲームで敗者復活はあり得ない。 そもそも見えている光景はN市とは異なるもの。N市の全容を知っているわけではないが、海や山の光景がまるで違う。 その時、膨大な知識が流れ込んできた。 英霊、聖杯戦争、カード、令呪、脱落、デスゲームなどなど。 普通であれば荒唐無稽でありくだらないと一蹴するだろうが、魔法少女であるルーラにとって荒唐無稽な出来事は日常茶飯事と化していたし、そうでなければ脱落……死んだはずの自分がここにいる理由がつかない。 となれば後すべきことは一つ。英霊の召喚だ。 (これは確か……『おとめ座』だったかしら?) ルーラに応えるようにカードが輝き始め、膨大な魔力が吹き荒れる。 英霊が召喚されるのだ。 魔法少女の変身とは違う。 小型の台風が突如発生したかのような暴風。 肌で感じる高魔力の奔流。 増していく存在の圧力。 間違いなく何かが現れた。はずなのだが。 「何もいないじゃない」 そこに姿はなかった。 誰だこんなシステム作った馬鹿はと悪態をついたその時。 「すまない……実はいるんだ」 声がした。 誰もいないはずの虚空から、申し訳なさそうにひっそりと。 声だけの存在……ではないのだろう。先ほど自分が感じた圧力は間違いなく英霊のもの。 「問おう。君が俺のマスターか?」 サーヴァントの問いかけにルーラは激怒した。 姿を見せないまま主従関係を問う無礼を許すルーラではない。 「初対面の相手に姿を隠して挨拶をするのか」 「それもすまない。この卑しい姿を見せるのは気が引けるのだが見せていいだろうか」 「構わないわ。王の前に跪き、命を賜る。それが臣下と王の礼儀というものでしょう」 「そうか。了解した」 光景が一瞬歪み、そこから指が、籠手が、鎧が現れ、サーヴァントの全容が明らかになった。 凛々しい顔だった。 逞しい体つきだった。 魔法少女のルーラから見ても美丈夫と言っていいだろう。 この男が卑しいというのならば世の男性の9割以上が虫けら以下になるに違いない。 男はその巨体で少女の前に跪き、そして先ほどの問いを再び投げかけた。 「アサシンのサーヴァント『ジークフリート』。あなたが私のマスターか?」 「そうだ、私がお前の主よ」 ジークフリート。ニーベルンゲンの歌に登場するネーデルラントの王子であり竜殺しの英雄だ。 その凛とした覇気は見る者を圧倒する。 しかし、ルーラは物怖じしない。なぜなら自分こそが王であるからだ。臣下に怯える王者など存在しない。 「アサシン。まずお前に一つ命ずるわ」 「何だ」 「自分を貶める表現はやめなさい。お前は私の部下なのよ。部下がみっともなくて上司の面目をどう立てるつもりなの?」 ジークフリートは口元に手をやり、一瞬だけ考えた素振りをすると再びルーラに問いかけた。 「それは『命令』か?」 「『命令』よ」 「了解した」 瞬間、令呪が一画消失する。 無論、令呪を使っての命令をしたつもりはない。 なのに令呪が消費されてしまった。 は? なんで? どうして? ルーラが困惑するとアサシンは言った。 「すまない。実は俺の宝具の関係で『命令(オーダー)一つにつき、令呪一画か相当数の財産を報酬としてもらい受ける』ようになっているんだ」 「なっ────」 絶句。 絶句。 絶句。 そして湧き上がる怒り。 「報連相くらいちゃんとしなさいこの馬鹿ーーーーーー!!」 ルーラの怒号が空に響いた。 ◆ ジークフリートを働かせるには金が要る。 令呪を使用するのは論外だ。聖杯を掴むには令呪の温存が必須条件である。 だがルーラは無職だ。 それどころか棲むべき家すらなく明日の食い扶持すらままならない。 よって取るべきことはただ一つ。 「いらっしゃいませー」 コンビニで日給の夜勤バイトを始めていた。 魔法少女の容姿にルーラの知能であれば履歴書を適当にでっち上げても即採用だった。 さらに昼間は同じく日給の工事整備員のアルバイト。 夕方には新聞配達と即金になる仕事をしつつ聖杯戦争の情報を探る。 幸い、魔法少女にスタミナと寝不足の心配はない。 ルーラは勝つ。絶対に勝つ。 そして証明するのだ。自分は何も間違えてなどいないことを。 【サーヴァント】 【クラス】 アサシン 【真名】 ジークフリート@ニーベルンゲンの歌 【属性】 混沌・善 【パラメーター】 筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:B 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 アサシンのクラスにあるまじき低さだが生粋の暗殺者でないため致し方なし。 攻撃時にはランクが大幅に下がり、たちどころに気配を察知されてしまうが、宝具の『侏儒王の外套』を使用中かつマスターの至近距離にいる場合はその限りではない。 単独行動:EX すまない……悪い意味でのEXですまない……。 魔力供給に加えてマスターの傍から離れることができない。 【保有スキル】 黄金律:C- 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 ニーベルンゲンの財宝によって金銭面で困ることはないが、宝具の呪いにより金品を巻き上げる傾向がある。 仕切り直し:A 戦線離脱、もしくは状況をリセットする。 バッドステータスが付いていればいくつかを強制的に解除する。 竜殺し:A 竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。 竜種に対して攻撃力と防御力が大幅に向上する。 【宝具】 『侏儒王の外套』(タルンカッペ) ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 侏儒(小人・ドワーフ)の王アルプリヒから簒奪した魔法の隠れ蓑。所有者に応じてすっぽりと覆うように大きくなる。 これを纏えば透明になれる他、筋力・耐久・敏捷などの身体ステータスが12倍になる。 ガウェインも苦笑するほどの強化っぷりである。 ただし、使うたびに報酬を要求した逸話からマスターの命令のたびに報酬を要求し、令呪一画もしくは相当の財産を消費する。 この制限のせいで金持ちが引けば最強のサーヴァントであるが貧乏人が引けば三流サーヴァントと化すのだ。 『悪竜の血鎧』(アーマー・オブ・ファヴニール) ランク:B+ ⇒ D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 悪竜の血を浴びて不死身の肉体となった逸話を具現化した宝具。 Dランク相当の物理攻撃及び魔術を無効化する。 Cランク以上の攻撃も、Dランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上される。 本来ならばBランク相当であり、正当な英雄からの攻撃に対してB+相当の防御数値となるはずが、背中の弱点を防護できない呪いを『侏儒王の外套』で打ち消すためランクが大幅に下がっている。 まあ、それでも『侏儒王の外套』を着ていれば無傷なのだが…… 【weapon】 素手(アサシンのクラスであるため幻想大剣は持っていない) 【人物背景】 ニーベルンゲンの歌に登場する英雄ジークフリートのアサシンとしての姿。 侏儒王アルプリヒからタルンカッペを得、ファヴニールを討ち取った後にクリームヒルトに婚約を迫るべくその兄であるブルグント王グンターを手伝ったことに由来する。 グンターがイースラントの処女王ブリュンヒルデと結婚するためには彼女より武芸に優れてはならないため、ジークフリートはタルンカッペを被りグンターがしたように見せてブリュンヒルデよりも優れた武芸を見せた。 名目上、グンターに負けたブリュンヒルデはグンターと結婚する。 しかし、その後もグンターから「ブリュンヒルデを組み敷けないから助けてほしい」という依頼を聞き届けて再びタルンカッペを被り、彼のふりをしてブリュンヒルデを組み敷いた(この時グンターに抱かれたことでブリュンヒルデは力を失ったとされる) ジークフリートはこの時、去り際にブリュンヒルデの腰帯と金の指輪を奪い、クリームヒルトに与えてしまった。 ところが後日、クリームヒルトを通じてブリュンヒルデが秘密を知ってしまい、ジークフリートが言いふらしていると恨んだ彼女は夫グンターとその配下ハーゲンに嘆願してジークフリートを暗殺させた。 タルンカッペもなく、バルムンクも持っていなかったジークフリートは裏切りに為すすべもなく死んでしまったという。 【サーヴァントとしての願い】 無いが芽生えるかもしれない 【マスター】 ルーラ@魔法少女育成計画 【マスターとしての願い】 『あの試験』のやり直し 【weapon】 王笏: 魔法の発動条件の一つ。正確には武器ではない。 【能力・技能】 魔法少女: 人間である『木王早苗』から魔法少女『ルーラ』に変身できる。 身体能力は最低ランクに位置するが、それでも岩石を破壊し、垂直な壁を走って上ることが可能な超人である。 また疲労がなく何日も徹夜が可能。治癒力も優れているため、ルーラの身体能力ならば重傷でないかぎり1日程度で治る。 目の前の相手になんでも命令できるよ: 魔法少女としての能力。目の前の相手に命令を従わせることが可能。 ただし発動には以下の条件すべてを満たしていなければならない。 ・「王笏」を持ったまま命令対象に向けてポーズを取る。 ・命令が実行されている間はポーズを取り続ける。 ・命令文の最初に「ルーラの名の下に命ずる」の句をつけなければならない ・命令対象とは距離五メートル以内を維持し続ける。 【人物背景】 魔法少女育成計画に登場する魔法少女。 N市(名深市)という街の魔法少女であり、完璧主義、効率主義、絶対の自信という支配者気質の持ち主。 暴力でとある魔法少女に敗北してからは次々と新人魔法少女達を捕まえては自分の部下とし、魔法少女達4人を引き連れて一勢力として君臨した。 しかし1週間に1人、マジカルキャンディー(票のようなもの)が少ないものから脱落=死ぬデスゲームが勃発。 部下と自分を守るべく魔法少女を襲いマジカルキャンディーを奪取する。 しかし、部下の裏切りにあってしまい第二の脱落者となった。 【方針】 金を稼ぎつつ聖杯戦争の動向を伺う。
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/41.html
わずかな違いを大切に(モーツァルト) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ セカイが夜の闇に包まれて行く中、なお光を放ち、活動し続ける街のビル郡。その中でも一際高い一棟の屋上からそれらを見下ろす少女が居た。 外側にハネた鳶色のショートヘア。寒色系のエクステ。綺麗なアメジスト色の瞳。少女らしさのある初々しい顔立ちだが睫毛は長く、挑発的。 丈が短く黒いスカートとコート。首まわりには同じく黒いマフラー。ベルトやチェーンがそのような少女の身体をアシンメトリーに飾っていた。パンキッシュな衣装である。 「……」 少女は何かを考えているような、クールな表情で夜景を眺めていた。 下界の雑踏の殆どは彼女の耳まで届かず、届いたとしても虫が鳴くような小さな音だ。 屋上には誰も居ない。 その場は完全に少女だけのセカイだった。 しかし、少女の背後の空間にはいつの間にか黒い影が降りていた。 それは二十代半ばくらいの男の姿であった。 「やあ。おかえり、アサシン」 男の存在に気付いた少女は体を後ろに振り向かせて、そう言った。 「ふむ。『おかえり』か…… 家族以外から、そんな言葉を言われるとは思ってなかったが――悪くない」 対して、アサシンと呼ばれた男は平坦な口調で少女の出迎えの挨拶にそう答えた。 ウェーブのかかった、足元に届くほどの黒髪。そこから覗ける顔立ちは非常に端正だ。 これだけでも彼が街中を歩けばかなり目立つ事は明白だが、それ以上に彼の服装はーー少女ほどではないにしても――とても個性的で、ちょっとした異彩を放っている。 アサシンは折り目正しい白の燕尾服を着ていた。胸ポケットにはご丁寧にハンカチーフを入れている。両手には白い手袋をはめていた。 パーティや演奏会のような場にはこれ以上なく合う格好だが、街中を歩くのには合わない格好だ。場所が人気のない屋上だと尚更だ。滑稽でさえある。 「マスターはここでずっと何をしていたんだ?」 「街を見ていたんだよ」 少女はアサシンの質問にそのような答えを返した。 「見てごらん。眠って行くセカイに反抗するかのように光を放つ街を。この世の流れの逆に進もうとする彼らの姿を。実に愉快だろう? 」 両腕を大きく広げながら少女は言う。 「そして、この光景にはどこかボクに似ている部分がある。まるで鏡を見ているかのような不思議な気分になるよ。だからボクは飽きもせずに街を見ていたのさ。 これほどまでに素晴らしい景色は中々無い。これを見ているだけで、嫌な事の一つや二つは綺麗さっぱり忘れられそうだ」 「僕には夜景はただの夜景にすぎないが」 少女の右隣(振り向いた姿勢である少女からすれば左隣)に立ち、下界に広がる眩い光たちに眼を下ろすアサシン。 「しかし、マスターがそう言うならそうなのだろう。悪くない」 「フフ……それはどうも。ところで、アサシンはどこで何をしていたんだい?」 少女は自分の腰より少し上くらいの高さしかなく、全く手入れがされていない事が伺える錆だらけの柵に振り向いたままの姿勢で凭れかかりながら、アサシンにそう聞いた。 実に危ない。少女の体重に柵が負けて折れたり、少女が少しでも上半身を後ろに反らしたりすれば彼女はあっという間に見るも無残な飛び降り死体となるだろう。 少女のそんな姿を見て、アサシンは自分の中に湧いてきた『少女をビルから突き落としたい欲求』を抑える。 「街を探索して、他の主従の様子を見てきた――この僕でも、こんな訳のわからない状況では、情報を集めるために積極的にならざるを得ない――ちゃんと確認出来た主従はみっつ。 ひとつはマスターが僕に殺されるための『条件』を満たしていたから殺したが、残りのふたつはマスター、サーヴァント共にそれを満たしていなかったから手出しはしていない。 ……それら以外の主従からは逃げられた、もしくは見つからなかった。まあ、まだ本戦は始まっていないのだから、自分達の事を探られるのは好ましい事ではないのだろう」 聖杯戦争という殺し合いに参加する者、それもサーヴァントーー暗殺者(アサシン)が言ったとは思えないセリフを途中に挟みながら、彼は少女に簡単な報告をした。 アサシンはその後、より詳細でより血生臭い報告を続ける。それを聞きながら、少女はこれまでの数日間に――殆どがアサシンから教えてもらった事だが――自分が見聞きし、体験した数々の『非日常』を思い出していた。 聖杯戦争。 願望器。 マスター。 サーヴァント。 殺し合い。 殺し合い。 殺し合い。 エトセトラエトセトラ。 思い出すだけで気分が悪くなり、気が重くなる。こればかりはどれだけ良い景色を眺めても忘れられそうにない。 そんな少女の心境なんて露知らず、アサシンは先程と変わらず、少女の顔も見ずに、平坦な口調で、マイペースに報告を続ける。 途中まではなんとか聞き耐えていた少女であったが、彼が唯一殺した主従をどのように殺したかについて語り始めたところで、彼女は手のひらをアサシンがいる方向(つまり左)に突き出し、「もう報告は終わりで良いよ」と言った。 「ふむ。ここから盛り上がる所だったのだが……まあ、マスターがもういいと言うのなら止めるべきなのだろう。悪くない」 「…………」 自分とアサシンの間には人の死や殺し合いについての考え方で""ズレ""がある事を感じつつ、少女は顔を上げ、アサシンと眼を合わせようと首から上だけを彼の方向に上げた。 「こっちを向いてくれるかい、アサシン」 「…………」 しばらくの間があった後、アサシンも少女と眼を合わせるべく顔を彼女の方に向けた。 二人の眼が合う。 少女のエクステと首まわりに巻かれたマフラーが、屋上に吹く風にはためいていた。 その姿は、ファッション雑誌の表紙に採用されてもおかしくないほどに魅力的であったが、アサシンにとって、それは目の毒以外の何物でもなかった。 彼は自分の中に湧いてきた『マフラーで少女の首を絞めたい欲求』や、マフラーから連想した『彼女の内臓を自分の首に巻き付けたい欲求』を抑える。 昼間、自分に殺されるための『条件』を満たしていた者を一人殺し、殺人衝動を発散していて良かった、と彼は思った。 もしそうしていなければ、アサシンは今目の前にいるこの少女を思わず殺してしまっていたかもしれない。彼女はアサシンに殺されるための『条件』を十分に満たしているのだから……。 「アサシン、ボクはね、アイドルになる前から、いつか自分の目の前に『非日常』への扉が開かれる日が来るのではないか、と期待していたんだ。 漫画や小説の中でしかありえない、フィクションの物語のようなセカイへの扉が開かれる日をね」 「…………」 「半年前、キミと同じくらいの年齢のプロデューサーからアイドルにならないか、とスカウトされた時、ボクはとても嬉しかったんだ。 アイドルという『非日常』のセカイに足を踏み入れる事が出来たのは勿論、ボクの事を理解してくれる――理解しようとしてくれる人がいた事が、とても――嬉しかったんだ」 「…………」 「それからの半年間は今までに体験した事がない『非日常』の連続だったよ。毎日が輝いていた」 「…………」 「そして二日前、ボクはふたつ目の『非日常』への扉を開けた。開けてしまった――いや、開けられてしまった、と言った方が正しいのかな?」 「…………」 「アイドルという『非日常』と、奇跡の願望器を巡る戦いという『非日常』なら、後者の方がかつてボクが夢見ていたモノに近いんだろうね」 「…………」 「けど、それが現実となった今、正直な気持ちを言うと―― 怖い。 死にたくないのさ。 ボクはアサシンと違って、悲しいくらいに殺し合いと言うものに向いていないんだよ」 「…………」 そう言う彼女の表情は最初と変わらずクールなものだったが――どこか怯えているようにも見えた。 「どうか、こんなボクを情けないマスターだと言って、笑ってくれ」 「そんな事はない。誰だって死ぬのは怖いさ」 「アサシンもそうなのかい?」 「僕は違う。僕は生前『死ぬのは構わない』と思って生きてきた。最初から死んでいるような人生だった。 ……実際に死ぬ直前になった時も、僕に後悔は無かった――が、心残りはあった。『彼女』に会いたいという望みが叶わなかった、本懐を遂げられなかったという心残りがあった。だから、マスターの『死にたくない』という気持ちは分からなくもない」 「それに」と、アサシンは言葉を続ける。 「自分で言うのも何だが――僕はかなり強いぞ。人類最強の『彼女』や橙色の暴力レベルが相手でもない限り、僕は負けない。 僕に殺されるための条件を満たさないやつは殺さないが、それが相手でも戦闘不能にすることなら出来る。満たしているやつが相手なら――言うまでもない。 まあ、マスターが魔術師ではないため、魔力量に若干不安があるが…… 直接戦闘が出来ないほど魔力が足りなければ、その時は逃げる事が出来る。僕は『逃げの曲識』と呼ばれていたぐらい、戦闘からの逃亡が大の得意だからな。 だから安心するといい。マスターが敵から殺される事はない」 アサシンは、僕に殺される事はあるかもしれないが、というセリフが思わず続けて口から出そうになったのを、すんでのところで止める。 少女はそのようなアサシンの言葉を聞き、少しだけ安心したようだった。 「そもそも、周りからよく鉄面皮、鉄仮面と呼ばれていた僕に笑ってくれと言うのが無理な話だ。マスターが手の甲にある令呪を使わない限り、その頼みに僕が応えるのは不可能だぞ」 「…………フフ。それもそうだね。ボクが言えた事ではないけれど、アサシン、キミは表情の乏しいやつだよ」 「人の心を操る、音使いの僕が感情を表に出すのが苦手なのは、笑い話にもならないが――悪くない」 二人の間に和やかな雰囲気が流れる。 この時、少女は先ほどまでアサシンに対して感じていた不安をすっかり忘れ、どころか彼に対してある種の親近感さえ抱いていた。 なんだ、ボクと彼は結構似た者同士じゃあないか、と。 しかし、今のこの状況、片方はもう片方に親近感を抱き、もう片方は片方に殺意を抱いているという主従関係にあってはならない""ズレ""が生じているのだが―― 「――それも、また悪くない」 「? 何が悪くないんだい? アサシン」 「何でもないさ」 アサシンはそう言うと、屋上から階下へ繋がる階段口のドアを指差し、 「夜景を眺めるのも悪くないが、そろそろ家に帰ろう。あんまり帰るのが遅いと家族が心配するぞ」 と言った。 「偽物の家族だけどね」 「たとえ本物でなくとも、家族は大切にしなくてはならないだろう」 アサシンは階段口のドアに向かって歩き出した。少女はそれに続く。 ドアの前に立ち、従者らしくそれを開けて少女を先に通したアサシンは、その後、自分も建物の中に這入り――少女の背中を押して階段から落としたい欲求を抑えながら――そっと、音もなく、ドアを閉めた。 アサシンの名は零崎曲識。 生前付けられていた二つ名は『逃げの曲識』、『菜食主義者(ベジタリアン)』――そして、 『少女趣味(ボルトキープ)』。 少女以外は殺さない殺人鬼である。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『非日常』のセカイに這入ってしまった少女と『非日常』の住人である殺人鬼。 まだ始まってすらいない彼らの行く先は―― 【クラス】 アサシン 【真名】 零崎 曲識@人間シリーズ 【パラメータ】 筋力C 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断 B+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している (曲識は口笛の音をぶつける事によって、足音、心音、呼吸音、その他自分の生命活動において生じるあらゆる音をまったくのところ消し去る)。 自らが攻撃体勢に入ると気配遮断のランクは大きく落ちる (彼の攻撃手段は音であり、非常に目立つため、その落差は普通以上である)。 【保有スキル】 楽曲作成 A+ 名前の通り楽曲を作成するスキル。 戦闘離脱 C+ 曲識は『逃げの曲識』という二つ名が付くほど戦闘行為からの逃亡に長けており、大抵のサーヴァント、状況からは逃走できる。 零崎 E(A+) 『零崎一賊』に属する者が持つスキル。 『理由なく殺す』一賊の鬼ゆえ、人を殺す事に躊躇いがなく、罪悪感を抱かない。 しかし、曲識は一賊内唯一の禁欲者にして、究極の菜食主義者。下記のスキル『少女趣味』によって、通常時、彼のこのスキルのランクは非常に低い。 だが、戦う相手が少女の場合、スキルのランクは括弧内まで上がる。 少女趣味 EX 哀川潤との出会いをきっかけに曲識が立てた誓いがスキルになったもの。 たとえ敵が家族の仇だったとしても、彼が少女以外を殺すことは、絶対に、ない。 【宝具】 『零崎を始めるのも、悪くない』 ランクB 種別 対人宝具(自分自身) レンジ - 最大補足 - 戦闘開始時に曲識が言う口上。 これを発動する事で曲識は『零崎』を始め、自身の筋力、耐久、敏捷のステータスを全て一段階上げる事が出来る。 『作曲ーー零崎曲識(バックグラウンドミュージック)』 ランク B+ 種別 対人・対軍宝具 レンジ 1~100 最大補足 1~30 曲識の『音使い』としての技術と、殺人鬼と同時に音楽家としての側面もあった彼が生前作成した、名前が公園に由来する二百ほどの曲が宝具へと昇華された物。 曲識は普通の曲は勿論、他人の精神と肉体を操る曲や、音自体が相手を吹き飛ばす衝撃波となる曲を楽器や自分の声を用いて演奏する。 しかし、今彼が使っている楽器はリズム楽器であるマラカス『少女趣味(ボルトキープ)』と自分の声だけなので、現地で管楽器、打楽器を手に入れない限り、音自体が相手を吹き飛ばす衝撃波となる曲を演奏するのは不可能であろう。 また、曲の演奏時間が長くなればなるほど、消費する魔力量も多くなり、マスターにかかる負担が大きくため、長時間の戦闘(演奏)は向いていない。 (例) 作品No.1『鞦韆』 戦意高揚曲。聞いた味方を一流のプレイヤーとして操る。 No.6『滑り台』No.12『砂場』No.96『広場』 他人の精神と肉体を操る曲。同ランク以上の対精神干渉スキル持ちのサーヴァントには効かない。また、完璧に操るためには楽器の音なり、自分の声なりで相手に事前催眠をかけておく必要がある。 No.9『雲梯』 音の衝撃波による攻撃。 No.74『土管』 痛みの鎮静効果を含んだ曲。 【Weapon】 少女趣味(ボルトキープ) 決まった獲物を持たない曲識が手にした、最初にして最後の独自の楽器。見た目はただの黒いマラカスだが、(曲識の天才的な音感があってこそであるものの)ちょっとしたグランドピアノ並に広く正確に音階を表現できる。鈍器として使用することも可能。 自身の声 【人物背景】 この世の裏――『暴力の世界』を支配する『殺し名』の序列三番目、『理由なく殺す』殺人鬼が集まって家族を作った集団――『零崎一賊』。 彼はそれの『零崎三天王』が内の一人である。 天然で、思い込みが激しくマイペースな性格。口癖は『悪くない』。 十五歳の時、哀川潤との出会いと彼女への初恋をきっかけに、無差別殺人をする『零崎一賊』の中で唯一、自分の殺人に『少女以外は殺さない』というルールを課す。 自分の事を世界の脇役に位置付け、殆どの戦闘から逃げていた彼であったが、二十五歳の時、一賊を次々と葬った右下るれろと『橙色の暴力』想影真心を倒すべく、『少女趣味(ボルトキープ)』を手にして表舞台に立つ。しかし、結局、彼は戦闘の末に致命傷を負い、彼女らを逃がしてしまった。 家族の仇を討つどころか、長年の願いであった哀川潤との再会を果たさないまま終わるかのように思われた彼の人生だったが、彼はその直後に哀川潤と再会し、笑って死んだ。 なお、この聖杯戦争で彼は『少女趣味(ボルトキープ)』の全盛期が色濃く出た状態で召喚されているため、聖杯へ託す願いは下記の通りである。 【サーヴァントとしての願い】 彼に願いらしい願いはないが、強いてあげるならば、哀川潤との再会だろう。 【方針】 マスターである『少女』を殺さないようにする。 【マスター】 二宮 飛鳥@アイドルマスター シンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 なし 【weapon】 なし 【能力・技能】 歌と踊りが出来る 【人物背景】 静岡県出身、十四歳のアイドル。 自分でそうだと公言してしまうほどの自覚を持った中二病のボクっ子。 趣味は漫画を描くこと。 自分の目で見ない限り、ウワサは信じないらしい。 【方針】 生きて帰りたい 時系列順 Back 松野カラ松&アサシン Next メアリー&アサシン 投下順 Back 松野カラ松&アサシン Next メアリー&アサシン 候補作投下順 Back 檜山達之&セイヴァー Next 安部菜々&キャスター Character name Next→ 二宮飛鳥 000 Welcome to Tokyo crazy world! アサシン(零崎曲識)